マンション管理の悩み

マンションの清掃を業者がしてくれない!対処法や業者の選び方を解説!

マンションでの生活や賃貸経営には、何かと悩みがつきまとうもの。中でも特に多い悩みの一つが「業者が清掃をしっかりしてくれない」というものです。

などの点を知りたい人が多いでしょう。この記事では上の2つのポイントと合わせて、以下の内容も説明していきます。

また、補足の知識や「自力解決の方法」として、下の2点も解説します。

これらの内容を読んでいただくことで「マンションの清掃を業者がしてくれない」という問題を、スムーズに解決できるようになるでしょう。あ


なお「そもそも管理会社に問題がある」という場合は、管理会社の見直しも考えるべきです。管理会社の見直しについては、下の記事で詳しく解説しています。

マンション管理会社の見直し~7つのステップと選定基準、業務委託契約のチェックポイントを解説~マンションの管理会社の良し悪しは「マンション生活の快適さ、建物の寿命」を、もっとも大きく左右する要素の一つです。組合の理事をされている方...

また、特におすすめに管理会社を知りたいという場合、関東エリア(茨城以外)では、下記の「武蔵コーポレーション」をおすすめします。

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武蔵コーポレーションについては「まとめ」の段落でも詳しくご紹介します。

目次

業者が掃除をしてくれないときの対処法・7つのステップ

スーツ姿の女性

マンションの掃除を業者がしてくれないときの対処法は、下の7つのステップに分かれます。

  1. 管理員に相談
  2. フロントマンに相談
  3. 清掃会社に相談
  4. 管理会社(上司)に相談
  5. 管理会社に警告(内容証明など)
  6. 管理費・共益費の支払いを停止
  7. 管理会社の変更

物件や状況によって多少変わりますが、おおむね上記の流れと思ってください。

①…管理員に相談

清掃担当が管理人でなく業者である場合、まず管理人さんに相談します。実情は管理人さんも把握しているでしょうが、住民どう思っているかは、言わなければわかりません。

そのため「管理人さんだけでなく、住民も清掃ができていないと思っている」ということを伝えるべきです。そこから、管理人さんが管理会社など「上の部署」に連絡をしてくれるでしょう。

②…フロントマンに相談

管理人さんに相談しても解決されなかった―。あるいは「そもそも管理人さんがサボっている」という場合は、管理会社に連絡します。

そこから「管理人さんに指導が行く」「別の管理人さんに交代する」などの流れになるでしょう。

③…清掃会社に相談

電話

これは「別ルート」になりますが、清掃が管理会社の指揮下にないという場合もあります。特に「一部委託」で、清掃だけ個別の業者に組合が依頼している、という場合にはこうなります。

その場合は、清掃スタッフを管理している清掃会社に連絡します。こちらもやはり指導をする、スタッフを交代させるなどしてくれるでしょう。

④…管理会社(上司)に相談

管理会社のフロントマン(担当者)に相談しても解決されなかった―。そして「誰が見ても清掃の状態がおかしい」という場合は、「上の人」に相談するべきです。フロントマンの上司です。

これについては、まず「会社の電話番号」にかけます。そして、マンションなどを名乗るとフロントマンにつなごうとされると思いますが、そこで「○○さんではダメなので、上司の方をお願いします」という内容を告げます。

(なお、清掃会社でも担当者の対応が悪いのであれば、やはり同様にします)

⑤…管理会社に警告(内容証明など)

上司に相談しても改善されない場合「会社全体で業務をサボっている」と判断できます。そのため、管理組合として「内容証明での警告」をする必要があります。警告する内容は下のとおりです。

  • 今のままでは管理費・共益費の支払いを拒否する旨
  • 管理会社を変更する旨

普通は「ここまでされたら動く」ものです。それでも動かない場合は、おそらく会社自体が倒産間近で、完全な混乱状態に陥っているのでしょう(実際にそういう会社が、この瞬間もどこかで存在しています)。

これで動かない場合は、管理会社を変更しましょう。

⑥…管理費・共益費の支払いを停止

お金

管理費・共益費に見合ったサービスを提供していないのであれば、民法的に見ても支払いの必要はありません。そのため、支払いを停止します。

いきなり停止してはいけません。事前に内容証明で連絡してからの停止でなければ、こちらが契約違反になります。あくまで「通達後、一定期間を経てから行う」ようにしてください。

⑦…管理会社の変更

この段階では、もう管理会社は100%変更するしかありません。管理会社を変更するときの選び方については、下の記事を参考にしていただけたらと思います。

もうその選び方は古い!失敗しないマンション管理会社の選び方|9つのチェックポイントで徹底解説 「マンションの管理会社の良し悪し」というのは、ほとんどの人にとってわからないもの。そのため、管理会社の変更を検討しているときも「選び...

番外…裁判(マンションの規模が大きい場合など)

ここまで行くことはめったにありませんが、

  • マンションの規模が大きい
  • これまで支払った管理費が巨額である
  • にも関わらず、義務が果たされていなかった

という場合には、裁判に持ち込むことを考えてもいいでしょう。マンションの規模によっては、数百万円程度の金額が戻ってくるかもしれません。

日本では裁判というと特殊に感じられるかもしれませんが、欧米などは日常的に裁判をしています。「どっちが正しいか悪いか」は基本的に「第三者でなければ決められない」ものであり、裁判で決めるというのは、本来特殊なことではないのです(もちろん、前段階の調停でもいいでしょう)。

清掃業務の怠慢でここまで行くことはありませんが、たとえばそれに起因する浄化槽の不具合などで大きなトラブルが起きたという際などは、裁判に発展することもありえます。

マンション清掃会社の選び方は?見るべき3つのポイント

清掃会社

マンションの清掃会社を選ぶときは、主に下の3つのポイントをチェックします。

以下、それのチェックポイントについて解説していきます。

サービス…価格・内容のバランス(コスパ)

清掃会社の選び方は、コスパが9割といってもいいでしょう。極端な話、後で説明する「スタッフ・会社」の信頼性については「コスパが非常によかったら目をつぶる」という人が多いのではないでしょうか。

もっとも、次に説明する2点(スタッフ・会社)と、コスパは比例するものです。コスパのいい会社は、スタッフの質も会社も良いものです。

そのため、最終的には自然と「全部いい会社」を選ぶことになるでしょう(意識していなくても)。

スタッフ…人格・技術・身だしなみなど

作業員

会社自体は信頼でき、サービスのコスパも「契約どおりなら」良いはず―。しかし「現場のスタッフ個人が悪い」というケースもあります。

(もちろん、逆に「他は全部悪いのにスタッフさん個人は良い」ということもあるでしょう)

スタッフで見るべきポイントは下のとおりです。

人格 あいさつ・その他の対応・個人情報を人に話したりしていないか
技術 毎回きれいに磨かれているか(基本的には心がけの問題が多い)
身だしなみ 清潔感があり、礼節を保っているか(これも人格の一部)

基本的に、人格と身だしなみがしっかりしていれば、技術は必ず後からついてくるものです。そのため、見るべきは「人格・身だしなみ」といえるでしょう。

会社自体…業歴・所在地・代表者・資本金など

「会社自体の信頼性」も重要です。会社が直接清掃をするわけではありませんが、会社の信頼性と清掃の質はおおむね比例するためです。

具体的には下のような項目をチェックします。

  • 業歴
  • 所在地
  • 代表者
  • 資本金

所在地については、国税庁の「法人情報データベース」で、誰でも無料で検索できます。また、業歴(設立年月日)や正式な代表者、代表以外の役員、資本金などの詳細は「法人登記簿」でわかります。

法人登記簿は、法務局の「登記情報提供サービス」で、クレジットカードを使ってパソコン上で即時閲覧できます(PDFをダウンロードします)。

登記情報提供サービスは,登記所が保有する登記情報をインターネットを使用してパソコンの画面上で確認できる有料サービスです。
サービス概要(登記情報提供サービス)

費用は300円程度で、利用者登録なども簡単にできます。清掃会社との契約はこれから長くマンション生活に影響することなので、このような「正確な法人情報」も、必ず調べておきましょう。

マンション清掃の頻度、どのくらいですべき?

カレンダー

「清掃の作業自体はしっかりしているけど、頻度が少ない」ということもあるでしょう。その場合「マンションの清掃頻度はどのくらいが適切なのか」という点も気になるかと思います。

これについてポイントをまとめると、下のとおりです。

以下、それぞれ詳しく解説していきます。

清掃会社は「週3日以上」を推奨

マンション清掃で長年にわたって高い実績を残している「株式会社鳥山」は、「週3日~」の日常清掃を推奨しています。一般的な家庭でも、日常清掃は週に3日以上はやった方がいいでしょう(毎日やっている家庭からすると、むしろ少ない方かと思います)。

日常清掃を小まめにするメリット

これは「美観を保てる」だけでなく、マンションに異常が起きたときに気づきやすいということもあります。たとえば、最近は30代・40代などの若い方でも突然の発作などで孤独死をされ、時間が経ってから発見されるケースが少なくありません。

このようなとき「一般人」だったら気づかない変化でも、プロならわずかな臭気などで気づく可能性があります。電気メーターの異変などで気づくこともあるでしょう。

また、孤独死ほど大きな事件でなくても「ごみ屋敷の前兆=汚部屋」なども、早い段階で気づきやすくなります。日常清掃を小まめに依頼することで、あらゆるトラブルを未然に防ぎやすくなるのです。

管理員業務に含まれる場合、ほぼ平日毎日

管理員

一般的に、管理員の業務にはある程度の清掃も含まれています。その内容であれば、管理員は大抵「平日の日中毎日いる」ため、その頻度がそのまま「日常清掃の頻度」になります。

管理員が清掃をしないケース

たとえば、規模の大きいマンションでは管理員室に常駐していた方がいいこともあるため、あまり清掃ができないケースもあります。

また、そこまで大規模でなく「管理員が清掃に出ても問題ない」というケースでも「契約に清掃が含まれていない」ということもあります。そのような契約はあまりないのですが、管理会社が「意図的にそうしている」こともあるものです。

なぜ「管理員が掃除をしない」契約にするのか

考える住民

これはコスト削減のためです。このように「楽な業務」にすれば、より低い賃金で管理員を雇うことができます。

そして、契約書に「掃除をしない」と書いてある以上、確かにしなくていいのです。もちろん、普通はそのような契約だとは思わないため、住民は不満を覚えます。Yahoo!JAPAN不動産にも、下のような書き込みが寄せられています。

(個人の方の口コミですが「マンションの管理人さんが掃除をしないことなんてあるのか?」と疑問を感じる人もいるかと思うので、ご紹介させていただきます。実は、筆者も「管理人さんは必ず掃除をしてくれるもの」と思っていました)

うちの管理人は・・。
ごくごくたまーーーに、道を掃いてる姿を見ることもあるのですが、ごくごくたまーーーになんですね。
掃除をしたり、何か仕事をしている姿より、管理人室に閉じこもって、本に読みふけっている姿を見かける方が多いのです。
マンションの管理人の仕事って掃除ですよね。(Yahoo!JAPAN不動産)

多くの人が「そんな管理会社は変えた方がいい」と思うでしょう。ただ、賃貸メインの会社だと、住んでいる人とオーナーが別なので、住んでいる人の訴えが届かないことが多いのです。

入居者の退去率が高く、オーナーが原因を探ったら「清掃だった」とわかることも多いわけですね。オーナーが日頃からよく現場を見に来ていれば気づくのですが、そうでなければ気づかないことも多いのです(他県の物件を所有しているなど)。

こうして見ると「やがてダメになるやり方」なのは明らかですが、企業は短期的なコスト削減を狙って、しばしばこのような策をとることがあります。特に倒産間近の中小企業が延命のための資金繰りをしているときなど、このような傾向が顕著に現れます。

作業の内容別の適正頻度・一覧

あくまで目安ですが、作業の内容別に「好ましい頻度」をまとめると、下のようになります。

窓ガラス清掃 年4回
床洗浄ワックス仕上げ 年4回~6回
床ワックス剥離洗浄 2年1回
ノンスリップ床高圧洗浄 年2回~4回
カーペット洗浄 年2回
高所壁面清掃 年1回
照明器具清掃 年2回
給排気口清掃 年2回

これはあくまで「清掃会社が推奨する頻度」なので、「理想に近い」と思ってください。ただ、ここまでできたら物件の寿命が相当伸びること、居住者が快適に生活できること、は間違いないといえます。

マンションの共用部分が汚い!大家さんの管理責任は?

廊下掃除

「マンションの共用部が汚い」という不満を抱えている人は多いでしょう。特に賃貸の場合、下のような点が気になるかと思います。

  • 大家さんの責任なのか
  • 清掃業者や管理会社の問題なのか
  • 大家さんに直談判していいのか

逆に大家さんの場合「自分の責任はどこまであるのか」という点も気になるでしょう。ここではこれらの疑問について、下の3つのポイントに分けて解説します。

以下、それぞれの詳しい説明です。

オーナーには共用部の管理義務がある

オーナーには共用部を「適切に管理する義務」があります。「適切」のレベルはひとまず置いておき、義務があることは確実です。

そして、入居者が「汚い」と感じているのであれば、その管理義務が果たされていない可能性があります。

  • あなたが入居者であれば、オーナーや管理会社に訴えるべきである
  • あならがオーナーであれば、清掃のレベルを上げるべきである

といえるでしょう。ただ「汚い」と感じるレベルには個人差があり、中には「クレーマー」の方もいます。また、「自分がクレーマー」という可能性もあるでしょう。

もし、あなたがオーナーで「クレーマーの入居者から清掃に文句をつけられている」と感じる場合は、下の記事を参考にして対処していただけたらと思います。

迷惑な入居者を追い出したい!クレーマーを退去させる3つのポイント&ステップを解説! 賃貸経営をしているとき、直面しやすい問題の一つが「クレーマー」の存在。こうした入居者と遭遇してしまったときに「クレーマーを退去させる...

共益費・管理費は共用部に還元しなくてはならない

法的に、共益費・管理費は、共用部の清掃や設備保全に充当しなくてはいけません。つまり、共益費や管理費をもらっているのに共用部が汚いのは契約違反といえます。

もちろん、この「汚い」のレベルが曖昧なので、完全に違反とまではいえません。ただ「誰が見ても汚い」というレベルであれば、最悪訴訟などになれば「契約違反」と認定されることもあります。

オーナーの利益は「家賃」で稼がなくてはならない

家賃

勘違いしているオーナーさんも見えますが、オーナーの利益はあくまで「家賃」で稼ぐものです。共益費・管理費は、上に書いたとおり、あくまで共益や管理のための費用であり、その分野に全額を使わなければならないのです。

もちろん「突発的なトラブルに備えて貯めておく」ことは大事です。しかし、それはあくまで「そのためだけ」に使わなければなりません。

実際に水回りなどのトラブルが起きたときに「蓄えがないので対応できない」というのは、許されないのです。毎月使い切るにしても蓄えておくにしても、共益費・管理費の使い道は「共用部への還元」でなければなりません。

重要事項説明書・契約書に記載があればいいが…

実は、ここまで書いたルールは「絶対」ではありません。賃貸の契約をするときの重要事項説明書や契約書に、共益費・管理費は、共用部のメンテナンスには使いませんという内容が書いてあれば、それでいいのです。

もちろん、それだけではなく「そのため、共用部は住民同士が協力し合って、美観を保ってください」と書いておく必要があります。当然ながらこのような物件には誰も入居しません。

つまり、法律的にはこのように「契約書に書いておけばいい」のですが、実際には「それは非現実的である」ということです。そのように「放置」してもいいのですが、それなら「最初から共益費や管理費を取るべきでない」と、誰もが思うでしょう。

(利益を出すことが悪いのではありません。「利益は家賃に含むべき」ということです)

マンション清掃員の態度が悪い?意識すべき3つのポイント

主婦

マンション生活に関する大手の掲示板を見ていると「清掃員の態度が悪い!」という書き込みも多く見られます。これはビジネス的にいえば「清掃会社が企業としての責任を果たしていない」ということなので、それなりに重要な問題です。

このようなケースで、組合員や賃貸オーナーの方がどう考え、行動するべきか―。ポイントをまとめると下の3点になります。

以下、それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。

「住民の全員に対して悪い」のか確認するべき

管理人さん

「マンション清掃員の態度が悪い!」という体験談を見ていると、確かに「これは清掃員さんが悪い」と感じるものもあります。しかし、中には「これは書き込んだ人の方が悪いだろう」と思う内容もあります。

たとえば、清掃員の方のことを「底辺」とか「ババア」などと書いている内容は、かなりの確率で「その人の方も悪い」といえます。もちろん証拠はありませんが、一般的に考えて多くの人が同じように考えるでしょう。

「清掃員の態度が悪い!」とあなたが感じているのであれば、他の住民もそう思っているのか、井戸端会議などでさりげなく聞き出すべきです。同じマンションで知り合いがいなければ、フロントマンなどにさりげなく相談してみてもいいでしょう。

もしフロントマンも同じように「清掃員に問題がある」と感じていれば、さりげない言い方でも「やっぱり、印象悪いですかね?」などと察してくれます。逆にそうした気配がない場合「自分に何か問題があったかもしれない」と、心当たりを探すことも重要です。

そもそも、清掃員に「悪気がなかった」可能性も高い

窓掃除

人間には本当にいろいろな人がいます。

  • 耳が聴こえない人
  • 視力が悪い人
  • 一つの作業に没頭してしまう人
  • もともと顔が怖い人
  • 顔面神経麻痺で笑顔がひきつる人

このような人の場合、たとえば声をかけたときに反応が悪かったとしても「悪気があったとは限らない」のです。また「その日たまたま体調が悪かった」「人生で屈指の嫌なことがあった」などの可能性もあります。

マラソンランナー・大久保淳一さんのエピソード

たとえば、末期がんから生還して100kmマラソンやサハラマラソンを完走された大久保淳一さんは、著書の『いのちのスタートライン』の中で、同じようなエピソードを語られています。大久保さんが闘病中、死にそうな状態で病院のロビーに座っていたときに、通りがかりのおじいさんに声をかけられたというのです。

大久保さんは「無言で見返す」しかできなかったのですが、そのおじいさんは大久保さんの容態を知らないため「何だよ、そんなおっかない顔してさ」と怒って去ってしまったそうです。

まさか、声をかけた相手が「末期がん患者」とは思わないでしょう(病院だから多少は想像するべきですが)。これはかなりハードな例ですが、同じように「たまたまその人のコンディションが悪かった」ということは、日常のコミュニケーションでよくあるのです。

(女性の方が全体的に人にやさしいのは、生理などで定期的にこれを実感しているからでしょう)

もちろん、本当に態度が悪い場合もあります。その場合は、当記事で紹介している対処法に沿って、粛々と手順を踏んでいただくのがいいでしょう。

清掃状況に問題がなければ誤解の可能性が高い

廊下

筆者の経験上、清掃をしっかりこなしている清掃員の方が「態度だけ悪い」ということは、めったにないものです。そう感じられたとしても、それは「ただの誤解」であることが多いものです。

本当に態度が悪い清掃員は、確かにいます。しかし、そうした人はほぼ100%「清掃も雑」なのです。これは日常の人付き合いの感覚で、何となく理解していただけるでしょう。

そのため、清掃員の態度が悪いと感じたら、清掃の状態も合わせてチェックするようにしてください。

清掃業者は管理会社より変更しやすい

管理会社の変更は、あなたが組合員でも賃貸オーナーでも、それなりに大変なもの。しかし、清掃業者の変更はそれほど難しくありません。関わる業務が「清掃だけ」だからです。

(管理会社は、その清掃業者の管理や、エレベーターなどの点検業務、会計業務などあらゆる部分に関わっています)

そのため、比較的簡単に変更できるのですが、明らかに清掃業者に問題がある場合、管理会社に訴えるといいでしょう。管理会社はまず警告するのみですが、その警告で効果がなければ変更もしてくれるはずです。

マンション清掃のサービスは5種類

床掃除

マンションの清掃サービスは、大別すると下の5種類に分かれます。

種類 内容
日常清掃 普段の清掃、毎日~毎週
定期清掃 月1~4回の清掃
臨時清掃 臨時の作業(大型から小型まで)
特別清掃 臨時清掃の中でも特にレベルが高いもの
巡回清掃 毎日巡回し少しずつ清掃(臨時トラブルも対応)

以下、それぞれの種類について、詳しく解説していきます。

日常清掃…普段の清掃、毎日~毎週

文字どおり「普段の清掃」です。頻度は「週3日以上が理想」とされています(詳しくは「頻度」の段落で解説)。

「管理員業務に清掃が含まれている」場合は、ほぼ毎日実施されます。この仕組みのマンションは少なくないでしょう。

また、人が住んでいるマンションであれば少なくとも週に1回は行われるのが普通です。あまり人が住んでいない「リゾートマンション」などは、月2回などのケースもあります(筆者のマンションもそうです)。

日常清掃で行う作業は、内容と場所を一覧にすると下のようになります。

内容 掃除場所
掃き掃除 廊下・階段/エントランス/アプローチ
拭き上げ 手すり/エレベーター/集合ポスト/自動ドア/掲示板
ゴミ拾い 玄関/共有通路/駐車場/自転車置場/建物周辺など

これらの作業と合わせて、低所のクモの巣除去などの作業も行います(詳細は契約や業者によって変わります)。

定期清掃…月1~4回の清掃

定期清掃

月1~4回など、やや長めのスパンで定期的に行う清掃です。この内容は千差万別です。下の諸条件によって変わります。

  • オーナーや組合員がどこまで望むのか
  • 予算はどれだけあるのか
  • どの業者に依頼するのか

日常清掃は「家の掃除の延長」なので、内容や必要な頻度について、ある程度想像がつきます。そのため「おおよその内容・頻度・金額」などの相場が出来上がっています。

一方、定期清掃は「日常経験しない清掃」が多くなるため、その内容にバラツキが生じるのです。そのため、複数の清掃会社の提案を比較する必要があります。

定期清掃の内容や掃除場所を一覧にすると、下のとおりです(分類はあくまで一例で、業者によってそれぞれの分類があります)。

内容 掃除場所
エントランス 機械洗浄(清掃マシンを用いた洗浄)/窓ガラス清掃/集合ポスト拭き掃除
各階清掃 機械洗浄(エントランスと同じ)/インターホン上拭き掃除/ドア拭き清掃/手すり拭き掃除
共用部 駐車場/駐輪場/ゴミ置き場/屋上
高度清掃 外壁/高所ガラス/排水管/浄化槽

業者によっては日常・臨時・特別・巡回などの、別の清掃ジャンルに含まれることもあると理解してください。

臨時清掃…臨時の作業(大型から小型まで)

臨時清掃

これは文字どおり「臨時の清掃」です。大型の内容もあれば「規模は普通だけど内容が珍しい」というものもあります。

臨時清掃の中で特にメジャーなものは下の内容です。

  • 貯水槽清掃
  • 壁面清掃
  • 外窓清掃
  • クロス張り替え

また、少し変わったものとしては以下のような内容もあります。

  • ゴミ屋敷清掃
  • 引越しサービス
  • 廃棄物処理

このように変わったものになると、特別清掃(特殊清掃)と呼ばれることもあります。また、メジャーな内容については「定期清掃」に分類されることもあるものです。

(このあたりは、業者のルールや「清掃の徹底度のレベル」にもよります)

特別清掃…臨時清掃の中でも特にレベルが高いもの

特別清掃

文字どおり「特別な清掃」です。特殊清掃と呼ばれることもあります。

臨時清掃と同じく「臨時で行う」ものですが、臨時清掃よりも内容がハイレベルかつハードなものが、特別清掃と呼ばれる傾向があります。

清掃会社によっては「ゴミ屋敷の片づけ」などにも対応しています。

巡回清掃…毎日巡回し少しずつ清掃(臨時トラブルも対応)

巡回

巡回清掃は、基本的には「日常清掃・定期清掃」です。内容を箇条書きすると、下のようになります。

  • 毎日決まったルートを回る
  • 複数のマンションで、簡単な掃除をする
  • 何かトラブルがあれば、その時に聞いて対処する

つまり「毎日少しずつ掃除する」日常清掃です。これにより、たとえば「電球が切れた」などの突発的かつ小さなトラブルにも、1日以内に対応できます。

多くの人が日常生活で実感しているとおり、あらゆるトラブルは、すぐに対処すると簡単に終わるものです。手間も費用も最小で済みます。

そのような、マンションの設備維持に関する「予防」的な効果も期待できる点で、巡回清掃は優れたサービスといえます。なお、これはすべての会社が提供しているサービスではなく、エリアもある程度限定されます(都市部ではこうしたサービスを受けやすくなります)。

定期的に自主清掃をする3つのメリット

水やり

アパートやマンションの清掃は、オーナーや組合員(住民)の方が、自らやるのも良いものです。毎日やる必要はありませんが、たまに「やってみる」価値は十分にあります。それは委託のコスパを上げるためにも役立つためです。

つまり「ずっと自分でやる」のではなく「委託のコスパを改善する」ために、時折自ら行うということです。そのメリットをまとめると、下のようになります。

以下、それぞれのメリットについて解説していきます。

「必要な作業内容・頻度」がわかる

実際に掃除をすることで「自分の物件で、どのような清掃が必要か」がわかります。また、一度だけでなく継続することで、それぞれの場所をどのくらいの頻度で掃除することが適切かもわかります。

「業者の掃除のレベル」がわかる

掃除

業者も全員がプロとは限りません。「最近入ったばかりのアルバイトのスタッフが派遣されていることもしばしばあります。

そのような場合は当然未熟な清掃になりますが、自分で清掃をしたことがなければ、それが「未熟である」と断定できません。「何となく下手な気がする」「サボっている気がする」とは思っても、確信を持てないのです。

しかし、自分で掃除をすることで、このレベルが明確にわかります。そのため「よその会社に切り替える」などの判断も、自信を持ってできるようになります。

賃貸オーナーなら入居者の様子を見られる

特に賃貸オーナーの場合、自ら掃除をすることで入居者とのコミュニケーションをとれます。これについては、相手が「大家さんだ」とわかっていなくてもかまいません。

要は「姿を見て、挨拶を交わす」ことで「おおよその生活状況を推測できる」ことが重要なのです。たとえばゴミ屋敷で生活している人は、普通の格好をして外に出ても、何かしら「臭う」ものです。

また、明らかに生活が荒んでいる場合も、やはり格好や会話の様子でわかります。入居者にこのような方がいたら、その部屋のベランダなどを観察し、汚部屋になっていないかなどをチェックする―。などの対策を早めにとることが可能です。

このようにオーナーが自ら現場に出ることで、あらゆる情報を早めに掴み、大きなトラブルを防げるのです。ゴミ部屋・異臭などの衛生面の問題から、滞納などの金銭的な問題まで、あらゆるトラブルを防ぎやすくなるため、できるだけ現場に出ることをおすすめします。

まとめ

武蔵コーポレーション株式会社

清掃の問題を含めて、マンションの管理は賃貸オーナーでも、分譲のオーナー(組合員)の方でも、どちらでも難しいもの。信頼できるコスパのいい管理会社に任せることができたら、誰もが安心できるでしょう。

そのような管理会社の1社として、冒頭でも紹介した「武蔵コーポレーション」を挙げたいと思います。同社は、管理戸数1万3000戸超という高い実績を誇り、入居率も97%という集客力があります。

もちろん、清掃会社の管理などもしっかりしてくれるため、賃貸オーナーにとっても分譲のオーナーにとっても、心強いパートナーになる可能性があるでしょう。関東エリア(茨城県以外)の方は、ぜひ同社の公式サイトを一度チェックしてみてください。

武蔵コーポレーションの公式サイトを見る